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くるり京都の大学生についての考察

ロックバンくるりに「京都の大学生」と言う曲がある。

四条烏丸のお嬢さんが北区の彼氏と左京区の喫茶店でデートをすると言った内容である。物語調の詞であるが非常にぼんやりとした表現で書かれている。(そこに京都らしさを感じて私はとても好きな曲である。)そこで、酒に酔った勢いでその歌詞について考察していきたい。

烏丸西入ル 鉾町生まれのお嬢さん
えらいちゃんとしたカッコして 何処行かはんにゃろか?
夢にまで見たフランス 凱旋門をくぐって 巴里 目指すはモンマルトル パリジャンと待ち合わせ

第一節では主人公であるお嬢さんを第三者的な視点で描かれている。京都在住の方はお分かりだろうと思うが、四条烏丸から烏丸御池にかけては京都でも屈指のビジネス街。とても一般的な家庭ではないことが伺える。そんな彼女が端から見て「えらいちゃんとしたカッコ」でお出かけする。パリジャンと待ち合わせ、つまりデートである。

うちの彼氏は北区の 役所務めの20歳
えらい旅行書買いこんで はりきったはった
今日もデートは左京区 大学近くの喫茶店
はよ大人になってくれ 原チャで来はったわ
冷めたブレンド尻目に カフェラテの泡にうずもれて
いつ別れを切り出そか 煙草でうらなってた

ところが彼氏はパリジャンではなく「北区の役所勤めの20歳」である事がここで発覚する。それも旅行に向けて旅行書を買い込む、原チャで来る、彼女にとってダサい彼氏であったのであろう。おまけにいつ別れを切り出そうかタバコで占われる始末である。

最後一本のマルボロを取り出して ジッポころんと鳴らして
ちりちりと音立てて 煙が出たならば さよなら

ここで彼女が別れを告げたと受け止めるのが一般的な解釈ではないだろうか。しかし、実はこの段階では本当に別れを告げたかどうか明言されていない。明言されてるのは占いの方法論である。

なんかちょっとほっとしたみたい
せんど泣いたら笑顔で バス待ってたら凍えそう
206番来たから とり合えず後ろに座った バス巴里まで 飛んでゆけ
ラララ シャンゼリゼ

先に述べたように彼女の住まいは四条烏丸である。左京区から京都市バスの206番に乗って帰るのは適切な交通手段ではない。(参考:京都市交通局より )

左京区から北区に向かうことは可能である。「巴里まで飛んでゆけ」はパリジャン、つまり彼氏の家に向かう事を表してるのではないか。

私自身北区の大学に京都駅から206番を利用して通学していた。当時から206番が四条烏丸を通らない事に疑問を感じていたが深く考える事はしなかった。昨日大阪で行われた友人のバンドのライブの帰り道、何となくくるりを聴いていたら引っかかる部分があったのでこの場を借りて考察するに至った。稚拙で甘い解釈であると思うが、便所の落書き程度に思って頂ければ幸いである。